バス運転手(路線バス運転士)⑥
路線バス運転士のメリット
これまでは、ややマイナスイメージの発言が多かったのですが、運転士の良いところをいくつか挙げていきたいと思います
まずは、金銭面から
学歴や経歴に問わず400万ほどの年収が得られます
全ての会社がこの金額の限り、とまでは言いませんが、比較的に安定した収入は確保できるかと思います
宿泊施設のある営業所や会社であれば、電気代も水道費もいりません、出稼ぎで働く人も多くいました
慣れてしまえば公休の日だけ家に帰り、泊まり込みで働くのも楽でしょう
そして、今は大型2種免許の取得を多くの会社が補助してくれます
さらには、研修から単独運行できるまで、手厚くバックアップもしてくれますので、未経験のかたでもかなり敷居が低くなっています
逆に言うと、それだけ大型免許の運転手が少ないということです
もし、路線バスが合わなくても2年も実務経験を積めばまた別のバス会社やトラックドライバーへの転身も十分可能ですし、喉から手が出るほどほしい人材だと思われます
繰り返しにはなりますが、路線バスの運転士を続けるのはバス運転の技量よりも、ストレスを溜めずに接客をこないしていくことの方が重要です
自分を試してみたいと、バスを試してみたいと思われる方にはなかなか条件のいいタイミングではないでしょうか?
バス運転士(路線バス運転手)⑤
路線バス運転士の業務
これについては、バスを利用される方ならよくご存じのことと思います
ざっくり説明すると
バスの運転、運賃の収受、肉声による案内アナウンス、接客、音声ガイダンスの設定
簡単に並べましたが、どれも間違いがあってはならない事です
もちろん、バス運転士が特別と言うことでもなく、どのお仕事でも正確さや精密さは求められるものですが
バス運転士にとってはこの間違いが、事故や苦情につながってしまいます
私の配属した営業所は運転士も、路線も多く、毎日何かしらの事故か苦情の報告があり、お世辞にもトラブルが少ないとは言えない環境でした
接触事故、人身事故、車内事故
道を間違える、発車する時間を間違える
他の乗用車と、またはお客さんと喧嘩
バス停でお客さんが待っているのに通過
降車のブザーが押されたのに停まらず通過
細かく例をあげるとキリがありません、世間からも厳しい目で見られているので、お行儀の悪い運転なども途端に苦情がはいります。
それでもプロか!とお叱りの声さえ聞こえてきそうですが、慢性の睡眠不足と度重なるストレスによってヒューマンエラーが起きている現状です。
バスの運転そのものがうまい下手よりも、疲労やストレスをうまく解消していくことが仕事を長続きせるコツなのかと思います
私の勤めていた会社では、車内のアナウンスや接客について非常に力を入れていました
運行中のバスに、一般のお客さんに混じって添乗員が乗ってきて、運転士を点数で評価するというものです
私たち運転士にはわからないように装っています
マイクでの決められた案内をしているか、安全運転に取り組んでいるかなどと、細かい項目をチェックされます
この点数が運転士の階級や出世に大きな影響がでます、ほぼ毎月乗ってきて、あまりにも点数が低いときなどは指導が入りました
ちなみに私自身も幾度か指導を受けたことがあります
バス運転士(路線バス運転士④)
運転士の勤務時間は1日平均10時間(休憩1時間含む)
これは、私が働いていた会社の場合なのですが、4勤2休で働いた場合の一例です
1日目12時間
2日目8時間
3日目9時間
4日目11時間
5日目休み
6日目休み
といった具合に、4日で合計が40時間くらいになるようにシフトを組まれています。
人手が足りないときは、シフトは組み替えられて40時間以上になりますが、そこからは単純に残業だと思っていいかと思います。
余談にはなりますが、5日目は休みと書きましたが、記憶の限りでは、ほとんどが休日出勤でした
実質的な5勤1休のような状態で、まれに2連休になると自由をもて余して、何をしたらいいのか分からなくなります
まさに社畜の鑑のような人間でした
私が在籍していた頃は休日出勤は当たり前という状態でしたしたから
なかには、絶対にやらない!という強者もいましたが、当然評価給には悪影響がでますし、営業所を転属させられていた方もいます
いわゆる報復人事というやつでしょうか?
まぁ、悪意をもった偏見かもしれませんがw
話が本筋と逸れてしまいましたが、以上がバス運転士の勤務時間でした
1日が平均10時間の勤務です
バス運転士(路線バス運転士)③
路線バス運転士の勤務形態にはまだ独特な面があります
「中休」といって、1日の勤務のなかに3~9時間ほどの休憩が含まれる勤務があります
この中休というものは会社によって呼ばれ方は違うと言われていますが、内容としては同じです
一日のうちに前半の勤務と、後半の勤務があって、その間に、この中休が挟まれるのです
こんな、長い時間休憩があると思うとめちゃくちゃ楽な仕事なんだなーと思われます
これは実際に人によって合う、合わないがあります、というのも中休の間は、拘束時間に含まれませんので給料には含まれません
家に帰ろうが、仮眠室で寝ようが、ショッピングでも、運動でも後半の勤務に間に合いさえすれば何をしてても自由です
なにをしててもよいと言いましたが、あくまでも社会的な通念としての意味です。念のため。
話がそれました。
この中休がある勤務の時は、長い一日になります
バスの運転士は精神的なストレスが多く、睡眠不足に陥りやすい仕事です
この中休をうまく活用することが、長くお勤めされるコツなのかと思います
昼寝や運動、趣味などでうまくリフレッシュして疲れを残さないようにしなければなりません
ですが、なかなか難しいことだと思います…
多くの運転士が睡眠不足と神経疲れで悩まされていました、ネガティブな発言が続きますが離職率は低い、とは言えないお仕事です
バス運転士(路線バス運転士)②
バス運転士の勤務形態について
路線バス運転士の勤務時間はもれなく不規則な勤務形態です
これはおそらくどこの会社でも同じかと思います
出勤時間と退勤時間が毎日バラバラです、例えば、工場や病院でお勤めされている方でも一週間のうちで出勤時間が毎日バラバラになるケースは少ないと思います。ですが路線バスの運転手はそれが当たり前です
ですので、勘違いや、寝坊で遅刻される運転士さんは多かったです
かくいう私も2度ほどありました
そして、4勤務2休日制といって、4日働いて2日休むというサイクルで働いています
分かりやすく言うと、一週間が6日なのです
ですので、休日が必ずしも土日ではなく、月曜日だったり、火曜日だったり、毎週違います。
週末はいつも家族とお出掛けするようなマイホームパパには少し寂しいかもしれません
ちなみに、家庭内カーストの最下層の私には不自由はありませんでした
独身のかたでも、恋人とのすれ違いがあるかと思います
家庭や恋人との休日が合わなくなる、パートナーとよく相談するべき事だと思います。
バス運転士(路線バス運転士)
自分は6年間ほど、路線バスの運転士を勤めていました
この記事は長くなりそうなので複数回に分けて投稿します
まずは最初は、待遇面などから…
後に業務内容という流れでお話をしたいと思います
ではさっそく年収から、私の場合は420万ほど。
月の手取りでいうと26~28万くらいでしょうか。
残業時間は70時間から80時間弱
私の場合は家族の扶養手当がありましたので、手当てがない場合は24万~26万位ではないかと思います。
もちろん残業が少なければそれに応じて減ります。
私の勤めていた会社では宿泊施設がありましたので、それを利用すれば水道光熱費は最小限にできるかと思います。
もちろん、快適とは言いがたい部屋でしたが家内に家を追い出された時などは、既婚の私ですらも重宝しました。
大手の私鉄グループ会社でしたので、組合員の福利厚生は充実していました
無料とまではいきませんが、フィットネスや旅行で宿泊施設を割引で利用することができます
路線バスの運転士は、お正月やお盆等、長期連休はありません。
祝日もバスは運行しておりますで、まとまったお休みを取ることはできません。
ですので、そういった福利厚生施設を利用する機会はありませんでした。
会社からは乗車証を渡され、それを見せれば、自分の中の会社の路線バスであれば全線乗り放題でした(記憶が曖昧ですが、一部の高速路線バスは除きます)
盲腸(虫垂炎)の手術
虫垂炎
自分は10年近く前に盲腸の手術を受けております。
正確には虫垂炎といい、盲腸からでている細い管に異物が入り込んで炎症を起こすものです。
自分の症状としては、強い腹痛と黒い便(うん◯ち)でした。
今でもはっきりと記憶しているのは、今までに感じたことのないほどの腹痛。
初期は鈍痛のようなレベルで気にはしていなかったのですが、時間と共に激痛に変わっていきました。
それでも「便を出せばいきなり治るかも」などとバカな期待をしながら丸二日は耐えました。
しかし、3日目にはとうとう耐えきれずに内科へ…
診断内容は胃腸炎、そして処方された薬は当然効果もなく、その夜は異常とも思えるレベルの腹痛でした
家内に病院へ連れて行ってくれ、と頼んだのですが、「ご飯を作り終わってからね」と言われて無理でした。
あまりの激痛で意識が混濁するなか、息子が「パパが、ハァハァ言ってるよー」と言っているのを記憶しています。
痛みで意識もしていませんでしたが、息づかいも荒くなっており、それでもなんとか救急車を呼びました。
初めて乗った救急車のなか、不安と緊張で少し痛みが和らいだ気もしました
なかなか受け入れ先の病院が見つからず、救急隊員の方も大変だったと思います。
ようやく着いた病院では「内科に行ったなら同じ診断だと思いますよ?」と念を押され痛み止めを投与されました
しかし30分ほど経っても痛みがひく気配はなく、自分も絶望しかかったところで医師が異変を感じ再検査…
そして、よくやく虫垂炎と診断されたのです。
そのあと薬を変えられると痛みは嘘のようにひきました「このまま帰ってもいいですか?」と思えるほど楽になりましたが、当然そんなわけはありません
そのまま入院、そして次の日にすぐ手術と決まりました
手術の説明を聞いたのち同意書にサイン
そして、この手術にお約束の剃毛(ていもう)がありました
「盲腸のときは、下の毛(いんも◯う)を剃られる」
これは昔からよく聞く都市伝説的なものかと思っていましたが、半分は事実で半分は間違いです
というのも全部剃られるわけではなく、施術の際に邪魔になる部分だけを剃るからです
上品な言い方をするとトリミングです
自分は体毛がそんなに濃いわけではありませんが、あちこちに広く分布しているタイプでやはりトリミングされました
自分の担当された看護師さんはよりによって若い女性で、自分自身も非常に緊張しました
しかもお腹の辺りを押さえられるので、他人に腹部を触れられることに慣れていない自分は、笑いをこらえるのに必死で震えていました
決して、嫌がっているわけでも喜んでいるわけでもないのですが、おかしな勘違いをさせてしまったら、真剣に医療行為をされている看護師さんに失礼な気がして、最終的に自分自身の手によってトリミングしました
念のために、自分は女性が好きすし、そういった願望がないわけではありませんが、実際にそういう立場になるとスイッチは入らないものなのでございます
弁解をすると逆におかしな話になってしまいそうですが、願望がないわけではないと言いましたがあくまで仮定の話であって、実際に剃ったわけでもありませんし、剃られたこともありません
といいますか、実際に剃られはしたのですが、そういう意味でなく、あくまでもそういう願望のもとにそういったプレイで剃ったことはないという意味です
ややこしくてすいません
話がそれました、肝心の手術自体は全身麻酔によってなんの記憶もありません
お腹には3ヶ所の手術痕がありましたが、特に痛みはありませんでした
それよりも、自分の男性自身から、おしっこを取るためのカテーテルが入っており、これが一番痛かったです
痛くない人もいれば、どうしても痛い人もいるようで、自分は見事にそのパターンのようでずっと痛みがあり、違和感を消すことはできませんでした
なぜ、自分自身の先端からこんなものが繋がれているのか?
痛みとショックでしばらく混乱していたかと思います
ちなみに、抜くときも痛みもなかなかのものでした。
「こんなに長いものが体内に入っていたの?」
と思えるほど、挿入されていたが驚きでもあり、ぬき終えるまでしみるような痛みが続きます…
抜き終えたあとは涙目になっていたのが自分でもわかりました
その頃になると点滴から、食事へと変わりました
点滴がはいっているとはいえ、ご飯が食べられないことはやはり物足りないものです
お粥(おかゆ)の味、お豆腐の味。普段では何も感じないような、ほのかな味がこんなにおいしくいただけるとは。今でもその感動が残っています。
自分の虫垂は危険なほど腫れ上がっていたようで、長引いていたら命にも関わる病気のようです
救急隊員の方々、病院の医師、看護士のスタッフ皆さんに助けられました
なにより入院中に心配してくれたり、世話をしてくれた家内の助けには感謝しかありません。
入院費用10万
入院期間7日