バス運転士(路線バス運転手)⑤

路線バス運転士の業務

 

これについては、バスを利用される方ならよくご存じのことと思います

 

ざっくり説明すると

バスの運転、運賃の収受、肉声による案内アナウンス、接客、音声ガイダンスの設定

 

簡単に並べましたが、どれも間違いがあってはならない事です

もちろん、バス運転士が特別と言うことでもなく、どのお仕事でも正確さや精密さは求められるものですが

 

バス運転士にとってはこの間違いが、事故や苦情につながってしまいます

 

私の配属した営業所は運転士も、路線も多く、毎日何かしらの事故か苦情の報告があり、お世辞にもトラブルが少ないとは言えない環境でした

 

接触事故、人身事故、車内事故

 

道を間違える、発車する時間を間違える

 

他の乗用車と、またはお客さんと喧嘩

 

バス停でお客さんが待っているのに通過

 

降車のブザーが押されたのに停まらず通過

 

細かく例をあげるとキリがありません、世間からも厳しい目で見られているので、お行儀の悪い運転なども途端に苦情がはいります。

 

それでもプロか!とお叱りの声さえ聞こえてきそうですが、慢性の睡眠不足と度重なるストレスによってヒューマンエラーが起きている現状です。

 

バスの運転そのものがうまい下手よりも、疲労やストレスをうまく解消していくことが仕事を長続きせるコツなのかと思います

 

私の勤めていた会社では、車内のアナウンスや接客について非常に力を入れていました

 

運行中のバスに、一般のお客さんに混じって添乗員が乗ってきて、運転士を点数で評価するというものです

私たち運転士にはわからないように装っています

 

マイクでの決められた案内をしているか、安全運転に取り組んでいるかなどと、細かい項目をチェックされます

この点数が運転士の階級や出世に大きな影響がでます、ほぼ毎月乗ってきて、あまりにも点数が低いときなどは指導が入りました

 

ちなみに私自身も幾度か指導を受けたことがあります