盲腸(虫垂炎)の手術

虫垂炎

自分は10年近く前に盲腸の手術を受けております。

正確には虫垂炎といい、盲腸からでている細い管に異物が入り込んで炎症を起こすものです。

 

自分の症状としては、強い腹痛と黒い便(うん◯ち)でした。

今でもはっきりと記憶しているのは、今までに感じたことのないほどの腹痛。

初期は鈍痛のようなレベルで気にはしていなかったのですが、時間と共に激痛に変わっていきました。

 

それでも「便を出せばいきなり治るかも」などとバカな期待をしながら丸二日は耐えました。

 

しかし、3日目にはとうとう耐えきれずに内科へ…

診断内容は胃腸炎、そして処方された薬は当然効果もなく、その夜は異常とも思えるレベルの腹痛でした

 

家内に病院へ連れて行ってくれ、と頼んだのですが、「ご飯を作り終わってからね」と言われて無理でした。

 

あまりの激痛で意識が混濁するなか、息子が「パパが、ハァハァ言ってるよー」と言っているのを記憶しています。

 

痛みで意識もしていませんでしたが、息づかいも荒くなっており、それでもなんとか救急車を呼びました。

 

初めて乗った救急車のなか、不安と緊張で少し痛みが和らいだ気もしました

なかなか受け入れ先の病院が見つからず、救急隊員の方も大変だったと思います。

 

ようやく着いた病院では「内科に行ったなら同じ診断だと思いますよ?」と念を押され痛み止めを投与されました

 

しかし30分ほど経っても痛みがひく気配はなく、自分も絶望しかかったところで医師が異変を感じ再検査…

 

そして、よくやく虫垂炎と診断されたのです。

 

そのあと薬を変えられると痛みは嘘のようにひきました「このまま帰ってもいいですか?」と思えるほど楽になりましたが、当然そんなわけはありません

 

そのまま入院、そして次の日にすぐ手術と決まりました

 

手術の説明を聞いたのち同意書にサイン

そして、この手術にお約束の剃毛(ていもう)がありました

 

「盲腸のときは、下の毛(いんも◯う)を剃られる」

 

これは昔からよく聞く都市伝説的なものかと思っていましたが、半分は事実で半分は間違いです

 

というのも全部剃られるわけではなく、施術の際に邪魔になる部分だけを剃るからです

上品な言い方をするとトリミングです

 

自分は体毛がそんなに濃いわけではありませんが、あちこちに広く分布しているタイプでやはりトリミングされました

 

自分の担当された看護師さんはよりによって若い女性で、自分自身も非常に緊張しました

 

しかもお腹の辺りを押さえられるので、他人に腹部を触れられることに慣れていない自分は、笑いをこらえるのに必死で震えていました

 

決して、嫌がっているわけでも喜んでいるわけでもないのですが、おかしな勘違いをさせてしまったら、真剣に医療行為をされている看護師さんに失礼な気がして、最終的に自分自身の手によってトリミングしました

 

念のために、自分は女性が好きすし、そういった願望がないわけではありませんが、実際にそういう立場になるとスイッチは入らないものなのでございます

 

弁解をすると逆におかしな話になってしまいそうですが、願望がないわけではないと言いましたがあくまで仮定の話であって、実際に剃ったわけでもありませんし、剃られたこともありません

 

といいますか、実際に剃られはしたのですが、そういう意味でなく、あくまでもそういう願望のもとにそういったプレイで剃ったことはないという意味です

 

ややこしくてすいません

 

話がそれました、肝心の手術自体は全身麻酔によってなんの記憶もありません 

 

お腹には3ヶ所の手術痕がありましたが、特に痛みはありませんでした

 

それよりも、自分の男性自身から、おしっこを取るためのカテーテルが入っており、これが一番痛かったです

 

痛くない人もいれば、どうしても痛い人もいるようで、自分は見事にそのパターンのようでずっと痛みがあり、違和感を消すことはできませんでした

 

なぜ、自分自身の先端からこんなものが繋がれているのか?

痛みとショックでしばらく混乱していたかと思います

 

ちなみに、抜くときも痛みもなかなかのものでした。

「こんなに長いものが体内に入っていたの?」

と思えるほど、挿入されていたが驚きでもあり、ぬき終えるまでしみるような痛みが続きます…

 

抜き終えたあとは涙目になっていたのが自分でもわかりました

 

その頃になると点滴から、食事へと変わりました

点滴がはいっているとはいえ、ご飯が食べられないことはやはり物足りないものです

 

お粥(おかゆ)の味、お豆腐の味。普段では何も感じないような、ほのかな味がこんなにおいしくいただけるとは。今でもその感動が残っています。

 

自分の虫垂は危険なほど腫れ上がっていたようで、長引いていたら命にも関わる病気のようです

救急隊員の方々、病院の医師、看護士のスタッフ皆さんに助けられました

 

なにより入院中に心配してくれたり、世話をしてくれた家内の助けには感謝しかありません。

 

入院費用10万

入院期間7日